2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

お定まりを抜け出せない 『テラビシアにかける橋』

ジェスの家は6人家族、周囲の家々に比べれば、かなり切り詰めた生活をしている。そのせいなのか、学校では虐められている。ある日、転校生がやってきた。レスリーという快活な女の子だが、はっきりと主張するがゆえに周囲と馴染めず、なんとなくジェスと似た…

もうひとつの大阪物語 『子猫の涙』

昭和43年、メキシコオリンピック。ボクシングで銅メダルを獲得した森岡栄治(武田真治)は、その後プロに転向するも成績芳しくなく、引退してからは無職でぶらぶらしていた。夜遊びと女癖が災いし、ひとり家計を支えるお母ちゃん(紺野まひる)の怒号が絶え…

早く帰宅できた夜は

間違いなくしんどい一日になるだろうと腹をくくって(くくらなくても結果は同じなんだけど)会社に行ったら、案外そうでもなかった。翌日にスライドしただけだったりして。まあいい。ひさしぶりに早い時間に帰宅できたのだから。近所のガソリンスタンドで灯…

金返せ、交通費込みで 『ちーちゃんは悠久の向こう』

最近、ついていない。会社でたまるストレスのせいもあるが、それ以上にツキに見放されている感じがする。昨日の出来事だけでもずいぶんなものだ。 昨日は映画を2本観ると決め込んで、銭湯に行ってから東京に向かうことにした。そしたら、着替えとタオルを家…

痛飲サタデー

だいたい毎日酒を飲んでいる。多分最近の休肝日は、高熱にうなされた1ヶ月前で、その前となると、いったいいつのことか思い出せない。そんな感じで過ごしている。飲兵衛の血統だから仕方ないと思っているけど、脳みそは大分小さくなったかしら。 さて、1日前…

話はかわって、いや戻って

数年ぶりに年越しを自宅以外で過ごした。今回は、初めての場所、横浜である。元旦の帰省となったため、カウントダウンのなにかを探していた。偶然ではあるが、年越しのジルベスターコンサートのチケットが横浜しか残っていなかったもので、飛び込んだ。監督…

初詣しそこなりしは

帰省したことが言い訳になるかどうか、我が家のキーボードがやけにタイピングしづらい。学生時代からの愛用品のパンタグラフ式だというのに。 札幌は寒かった。雪が少ない分、余計にそう感じたのだろうか。年末年始の札幌というと、雪がしんしんと降るもので…

鉛色の月曜

今朝はしんどかった。この数日、夜更かしの朝寝坊をひたすら繰り返していたことと、帰省先でたらふくの食事に見舞われたこととで、幸せな体調の崩し方をしていた。そもそも仕事をしたくない身にとって、泣きっ面に蜂的事態なのだ。少なくとも半日は死んでた…

今年も勝手に映画大賞2007

昨年大晦日の産経で佐伯啓思氏が述べるところによると、現代を表す言葉はニヒリズムなのだそうだ。「これまで自明なものとして信じられてきた諸価値の崩壊」の結果、「ある者は瞬時の刺激や快楽を求める刹那的快楽主義に走り、ある物は、所詮何をしても無意…

演出力の高さが総合力にならなかったのが惜しい 『風の外側』

(今回もあらすじを省いた簡潔な感想で) あらためて感心するのは、奥田瑛二監督の演出力の高さである。そもそも、江原啓之と綾戸智絵をキャスティングした眼力がすごいのだが、彼らが芸暦の長いバイプレイヤーにしか見えない。綾戸にいたっては、エンドロー…

あけましておめでとうございます

今年もきっと細々と更新し続けると思いますので、よろしければお付き合いください。とりあえず数日間は、旧年中にたまりにたまった疲労を取ります。