鉛色の月曜

今朝はしんどかった。この数日、夜更かしの朝寝坊をひたすら繰り返していたことと、帰省先でたらふくの食事に見舞われたこととで、幸せな体調の崩し方をしていた。そもそも仕事をしたくない身にとって、泣きっ面に蜂的事態なのだ。少なくとも半日は死んでたな。
さて今回は、このどうしようもない連休に、読んだり聴いたりしたもののいくつかを挙げてみる。

酔眼のまち-ゴールデン街 1968~98年 (朝日新書 79)

酔眼のまち-ゴールデン街 1968~98年 (朝日新書 79)

正月はこれと新聞とキネ旬だった。いつも小難しい本を片手に、しかも何冊か持って帰郷するのだけれど、たいてい挫折している。その点、実に簡単に読めたので、故郷から戻るまでに読了できた。ゴールデン街で酒を飲みながら、誰と意気投合したとか、誰と仕事することになったとか、そんなことがあれこれ。この本そのものが大きな意味を持つのではなく、映画史あるいは昭和史にとっての貴重な資料という位置付けになるのだろう。
ファーストアルバム「浅森坂」

ファーストアルバム「浅森坂」

最近は移動の際、もっぱらこれ。浅田信一と森山公一と坂本サトル。軽快で、渋くて、たいていどんな風景や場面にもしっくりくる。先月、新宿のタワーレコードで発見するまで完全に存在を忘れていた、いやそもそもスルーしていたけれど、予想以上の面白さで衝動買いだった。脂の出し方を知っていながら出さない感じがさすがだ。
music & me

music & me

脂といえばこちらもそうなのだ。作品を出すにつれどんどんノンオイルになっていくのだけれど、原理的なところには落ちていかなそうな安心感がある。「時をかける少女」がボッサ調になってセルフカバーされている。ひけらかすでも隠すでもなく、さらりとこういう茶目っ気を出してくるのがいい。