2006-06-01から1ヶ月間の記事一覧
なにも信じるものがなくても、生きていくことができるのでしょうか。「リスク社会」と呼ばれる現代、しかし大きな変革はなにもなく、いつもの生活が永遠に続くように思われます。なのに親が死に、恋人が死に、親友が死に。その親友が死んだ分、自分は生きて…
まさかこんなにまっすぐな作品になっているとは思わず、圧倒されたまま劇場をあとにした、というのが正直なところです。主人公とその周りの幾人か(それも後半にはさらに絞られる)だけをひたすら捉えつづける。余計なものは撮らない。余計なことは語らせな…
木曜の日中だというのに、劇場がパンパンになるというのはどういうことだ。みんな働けよ。せっかく久しぶりに代休をもらったメリットが感じられないじゃないか。と、みんなで考えていたら面白いかもしれない。 さてこの作品、前作『下妻物語』を上回るコテコ…
山田洋次『たそがれ清兵衛』は、仕事より育児を優先するサラリーマン武士が、藩命のために、やりたくもない人斬りをやる羽目になり、鮮血の飛び交う死闘を繰り広げます。男手ひとつで子と老いた母親を養う、しかし組織のために縁のない男に刃を向ける。そこ…
ここに書くのも、映画館も久しぶりなので、かなり勘が鈍っていて困っています。 この作品の舞台、帯広には何度か足を運んだことがあるのですが、長閑ないい街だと思います。ちょっと車で走れば、だだっ広いだけの畑が一面に広がり、冬になれば孤独がいや増し…