2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

さよならだけの人生へ 『クワイエットルームにようこそ』

ライターの明日香(内田有紀)は多忙な毎日を暮らしていたが、気がつくと、真っ白な病室のベッドで拘束されていた。そこは精神科病院のなかでも隔離された"クワイエットルーム"だった。どうして隔離されたのか。やがて同居していた鉄ちゃん(宮藤官九郎)が…

新しい言葉が欲しい 信じられなくてもうなずける何かが

毎日なんか更新していないのに言うのも憚られそうなものだけれど、3連休のあとに待っているのは3日間の出張で、そのあいだはここをいじるのもお預けになる。次はいい加減、新作の感想といきたいところだ。 さて、会社を19時頃に抜けられたのはなかなかよいこ…

なんにもありません

実はというと3連休だった。法事のために両親が東京に来るというから休みを取っておいたのだけれど、突然その法事が中止になるという事態が起こり、それ以外になんの計画もしていなかったものだから、遠出することもなくなんとなく過ごしてしまった。もっとも…

大きな問題と小さな楽しみ 『サウスバウンド』

東京で暮らす二郎と桃子の兄妹の父・一郎は(豊川悦司)かなりの変わり者で評判だ。かつて過激派のリーダーで鳴らしていたらしいが、そんなことよりも、正義感だけは強く、偏屈でろくに働かず、貧乏だということのほうが問題である。しかし父親譲りの正義感…

久しぶりのちゃぶ台返し 『クローズド・ノート』

教師志望の学生・香恵(沢尻エリカ)が引っ越してきた古いアパートには、鏡のついた扉があり、その向こうの小さな棚には、前の住人・伊吹(竹内結子)が取り忘れた小物が残されていた。そのひとつに、日記があった。それを紐解くと、彼女は小学校の教師で、…

これは浄土ムービーだ 『めがね』

春。温暖な小島に飛行機でやってきたタエコ(小林聡美)は、大きなトランクを引きずって、民宿のハマダにたどりついた。観光でやってきたつもりだったが、観光するような場所はどこにもない。民宿の主・ユージ(光石研)や、春にしかやってこない不思議な女…

渋谷で唖然とす、あるいは『たとえ世界が終わっても』

たまには都内の空気でも吸わないと。渋谷も日曜の松涛界隈であれば、とくに昨日のような雨模様であればなおのこと閑静であり、職場が都内にあってあと少し所得があればこんなところに住みたいものだとひとりごつのであった。 とまれ、雨のなか思い切って渋谷…