上半期ナンバーワン邦画は

すべてを台風のせいにするのは台風に気の毒ではあるけれど、この週末は映画館に行きませんでした(海の日は仕事なのです)。観ないとなあと思っている作品はいくつかあるのですが、月末まで新たな注目作もないんですよね。いよいよ『天然コケッコー』の公開が近いです。こんなに待ち遠しい作品って久しぶりです。"あの作品"以来でしょうか。
話の持ち込み方がやや強引ですが、買いっぱなしになっていたDVD『幸福な食卓』を、ついに観ました。劇場に行ったのが1月のことで、それからドタバタといろいろあったものだから、どのぐらいいい作品だったかが曖昧になっていました。
鑑賞する側として、ほとんど注文をつける箇所がないぐらいの、たしかな技術と舵のとり方、それからキャスティングの妙でした。その点は、劇場で観たときよりも感激しています。こんなにバッチリはまっていたとは。撮影も照明も録音も編集もすばらしい。やっぱりおいしそうな食事のある映画はいいなあ。
そして北乃きいの素朴な新人力。勝地涼との実年齢の差も、いまなら理解できます。女の子は男に比べて、大人っぽくなる時期が早い。だから、恋人同士として真正面から向き合う演出をしようとするとき、同年代ではちょっと物足りない。でも勝地涼ならそれを解消できる。改めて思うけれど、いい役者です。
そんなわけで、上半期39作のナンバーワンは、『幸福な食卓』に決定。気が変わらないうちに寝ます。