東京の映画館は予告編が長い

まだ僕が幼かったころは、札幌の映画館でも、予告編の時間にCMが放映されていたものですが、いまそんな優雅なことをしているのは東京ぐらいでしょうか。東京は上映される作品数も莫大なので、予告編もその数だけ作られる、というのはよく分かるのだけれど、これらをせめて10分で済ませることにできないものでしょうかね。真剣に観てしまう僕がアホなのかもしれませんけど、アレはアレで面白いですからね、頑張って観ていたら、疲れます。
ところで先週、『タナカヒロシのすべて』を観たのですけど、どう考えても褒められそうにないよなあとグダグダ考えているうちに、感想を書くのが面倒になり、いまに至りました。しかし今日、映画館でこれの予告編を初めて観まして、これが実に面白かった。モヤモヤしたものがようやく晴れた感じです。要するに、2分間に収めると、ストーリーがスッキリして、下手糞だったり胡散臭かったりする演技や設定がグッと魅力的に見えてくる。いっそ伊武雅刀を主役に据えて撮り直すと、より面白くなるんじゃないかと。いずれ、1800円を出してまで観る作品ではないですね。でも最近、そういう暴利な作品が多い気がしてなりません。安直、というか。
最後に。『楳図かずお恐怖劇場』の予告編を笑ったのは、なぜ僕だけなのか。あれ、笑うものですよね。