まちぼうけ

先日の給湯器故障を受けて大家が減価償却を認めた結果、本日、晴れて新品が取り付けられました。しかし、取り付けに2時間もかかり、まちぼうけてうたた寝しそうになりましたよ。疲れてたんです。昨日の仕事が久しぶりにヘビーだったので。しかも達成感が著しく低い。
秋が近づき、映画も注目作がどんどん公開されまして、ボヤボヤしてもいられません。ガス屋が帰ってウトウトしていたら日が暮れてしまいましたが、重たい腰を上げて近くの映画館に出向きました。『NANA』を観に。すると、とんでもない盛況ぶり。ほとんど『NANA』の観客。おそらく満席でした。
そんなわけで、本日の最終興行の混み具合を見届けてから帰ろうと、ただいま近くのネットカフェで待ちぼうけです。みんな、もっと面白い作品はいっぱいあると思うよ。僕自身、予告編の限りではとっても嫌な予感がしているよ。
それにしても思うのは、映画とテレビドラマに、いかほどの差があるのかというところなんですよね。日本映画は製作委員会方式が非常に多いのですが、そこに配給会社や広告代理店と並んでテレビ局が入ることがかなり一般的です。テレビドラマの映画版も多いですし。それじゃ、テレビドラマのパブリック・ビューイングじゃないのか。
もちろんビジネス的側面では、投資する金額も違うし、回収方法も違ってくる。技術的にも使用するカメラの違い、かける時間の差などは当然あります。でも、作品そのものが非常にテレビ的なわかりやすさ(あるいは時間的制約)を求められ、かつ、レンタルショップやデジタル放送、ペイ・パー・ビューが普及してくれば、べつに2時間ドラマと映画の区別なんてどうでもよくなってくる。
そして、結局、映画館で見る醍醐味だけが残ってしまうんじゃないか。それが悪いとは言わないけれど、その状況で見てより得をするのは、外国映画でしょう。映画はテレビのパブリック・ビューイングに過ぎないのだろうか。映画ってなんだ。やっぱりパブリック・ビューイングこそが映画なのかしら。
まちぼうけおしまい。