感謝祭、あるいは収穫祭としての「涙が止まらない放課後」

正直ねえ、苦労しました。この曲のことをどう書けばいいのか。なにせ初めてこの曲を聴いてから(しかも生だったし初披露だったし)1ヶ月も経ったもので、これ新鮮さが欠けちゃうのは仕方ないわけで、まして「あのシングルV」ですから。目をまわしたり爆笑したりはするのに、どういうわけか絶叫しませんから。でもダメだねえ、嘘でも絶叫したとか言えばいいんだよねえ。コンプロだよ、コンプロ。あ、言い忘れてましたけど、最近「紺野プロパガンダ(コンプロ)」という言葉を思いつきました。種明かししてどうする。それから、もひとつ言い忘れてましたけど、今夜も酔ってます。
さて。去年の秋は「Go Girl」でしたね。あの驚異のユニゾン、僕はいまだに音だけ聴くと、誰がどこで歌ってるのかよく分からないんですけど。で、これはなんだと。のちのちになって気付いたんですけどね、あれ、事務所が抱える優秀なエンジニアたちのね、収穫祭だったのです。僕たち、機械操作がこんなに器用になりました、このスキルで15人の声をひっちゃかめっちゃかにしたらどんなふうになるべ、みたいな。学芸会ともいうかな。季節柄、いいじゃないですか。ある意味では壮大な実験でした。
そいで、寺田センセ、今年はもっとすごいことを思いついたわけだ。はたして紺野と道重で曲を成立できるか。これはすごいことになるわけだ。事務所の人もさすがにひるんで、ふたりだけってことはないよね、とか、2番にはもう少し歌う人が増えるんだよね、とか言い出す始末。なんとか事務所の人をなだめつつ、収穫祭の準備を始めるエンジニアたち。で、やればできちゃうわけだ。すごいスキルなんだな。ドキドキハラハラするのに、ちゃんとした楽曲に仕立てちゃった。このドキドキな感じが病み付きです。やったぜ寺田センセ。
でもね、やっぱり、すごーく売れそうな気はしないんだ。まあ、それはそれなんだ。実は今月の第4木曜日はアメリカの"Thanksgiving Day"、感謝祭なのです。ちなみにカナダの感謝祭は10月の第2月曜日なんだそうで、いまはそのあいだぐらいです。あらひょっとしてこれは、寺田センセの感謝祭じゃないですか。お客様大感謝祭。とはいえ、今年はちょっと楽曲の売り上げが思うようにならんかった。それで使える予算が去年よりもちょっぴり少なかった。そう、だからPVの背景が真っ白なんです。ガキさんが笑わないのは男気じゃなくて、「あと100万あったらもっとなんかできたでしょう」とか考えてる。そんな、感謝祭、あるいは収穫祭としての「涙が止まらない放課後」なのだ。
あの、これを書いてるうちに、すっかり酔いが覚めちゃいましてね、当初のヘンテコな勢い(および妄想)を持続できなくてちょっとしんどいですよ。でもこうやってこの楽曲のことを吐き出したから、いよいよ楽曲大賞のほうに話をもっていけます。これがまた複雑で。とりあえず寝よ寝よ。