菊地成孔さんが後浦さんを聴いたよ

いつものあの連載に、久しぶりにハロプロが帰ってきました。ひょっとしてゴーガール以来でしょうか。そうね、たしかあの曲の評価ではヒトラーが云々という展開になっていて、そのあとに出た「クイックジャパン」で共産趣味者のインリンと対談した際にも、「君の最大の敵はモー娘。だよ」みたいなことを述べておられました。いまいちど娘。とイラク情勢との関係について考えてみてもよさそう。ポイントはアメリカ大統領選後、来年最初のシングルです。
さて。今回はモーヲタの将来に憂いを抱いてくださってます。「聖戦の騎士」が15万人というのは、どこの資料を見ているのかよく分かりませんが、さすがにもうそこまではいないでしょうね。もっともモーヲタの出自の複雑さは、理解しても得することはあまりないでしょうが。ちなみにおいらは、ポンちゃん一筋とか言いながらも「おねモニ」を見ていたクチだけど、デビュー当時のことはあまりよく分かっていません。
話を戻して。ただ、憂える方向は、もっと別のところにあったほうがいいわけですよね。ふたつ言い方があって、大の大人をメインターゲットにした商売をどうにかする、というのと、中高生をメインターゲットにしたまったく新しいアイドルの出現を目指す、というの。前者はUFAのやることで、後者はどこか別のところがやるっきゃないこと。そのどちらも当面上手くいきそうにないのがあまりにも寂しいです。最後に生き残るのは、同性と中高生に愛される存在だと思うのです。やはりプロレスをしないとダメなんでしょうか。
ところで10万枚という予想は結構リアルで、達成すると面白いですけど、それはそれで困ります。「かしまし」の10万枚突破が当面期待できないということは、後浦さんが最大の稼ぎ頭になっちゃうじゃないですか。そんなネオリベラリズムな展開が発生したら、来年以降は阿鼻叫喚ですよ。もっともそれを機にして破壊が起こるのも悪くはないんですけど。