鈴木元議員参院選出馬 系列道議水面下で支援?

突然ですが、参議院議員選挙北海道選挙区のトリセツです。
道東では、もう20年以上も前から、中川一族対鈴木宗男という構図が続いてきました。鈴木氏はかつて総裁候補といわれた中川一郎氏の秘書をしていました。一郎氏が自殺した後の衆院選では、息子の昭一氏と鈴木氏が弔いの一騎打ちをするという異常な展開となりました。このときは昭一氏が当選しましたが、ここまでの間にいろいろと黒い噂があり、いまだ解明されていません。
小選挙区制になってからは鈴木氏が比例代表に回ったり、議員辞職したりと、両者の直接対決が避けられてきました。さすがに同じ政党の議員だったので。ところが鈴木氏が離党し、状況が変わりました。次の参院選に出馬を表明したわけですが、目下最大のライバルは、中川義雄氏。故中川一郎氏の末弟に当たる人物です。ここにふたたび、中川一族対鈴木氏の構図が出来上がりました。
そして、まるで方程式のように、自民党では道議レベルで造反者が出現しました。鈴木氏の当選確率はかなり低いと思われますが、しかし、決して泡沫候補ではないことだけは断言できます。いまだに彼の信奉者は大量に存在しています。
とくに今回は、民主党が二人目の公認候補を作ったことに注目できます。この西川氏は旧自由党系で、いわば保守系候補です。つまり、完全な保守分裂状態となっており、「峰崎、中川」で結果が出ると予想されますが、得票率を見ると、おぞましい数字になる可能性は充分にあります。
というわけで、今回の選挙は、むしろ「選挙後」のパワーゲームを楽しむのがいいでしょう。べつに投票に行くなとは言ってませんよ。ただ、暴風雨にでもなれば、ますます面白い展開になる予感はありますね。