菅直人と鈴木宗男と

すごい一日だとは思わないかい。一国の第一野党の党首が年金未納というしょぼいミステイクで辞任に追い込まれたその日、賄賂で刑事裁判中の大臣経験者が選挙の出馬表明をしたのだ。鈴木宗男が当選する確率はきわめて低い。ただ、北海道には彼の支持者がまだ万単位で存在していて、しかも自民1名民主2名が出馬するとなれば、保守分裂で次点に食い込む可能性は捨てきれない。現時点では、存在をアピールするに十分すぎる。一方でどうだ。野党でもっとも総理の座に近く、連休をアメリカとイタリアで満喫した男*1が、いままさに、総理の道を閉ざされようとしている。そして与党にも野党にも、有力な次期総理候補が、次々といなくなってしまったのだ。この事実に、世論は沈黙し続けるしかないのだ。

*1:イギリスとフランスとロシアが日程になかったあたり、遊びに行ったとしか考えようがない。