「僕らの音楽」の僕らって誰

初めて見ましたけど、ソニーが提供すると一気にソニー色になるのね。どうやらソニー系の歌手ばっかりゲストになってるようだし。とはいえそこはソニー。人材を贅沢に使います。あれはすごいわ。さりげなく溝口肇がアイドルを前に伴奏を弾いてるというのは、普通はなかなかやらないですよ。おもしろい。BGMまでいちいち作るとは。
たぶんMTVアンプラグドを意識して作られたんですね。趣旨はよく分かるし、実際、音楽番組としての突破口は、この切り口しか残ってないです。芸人は飽きた。で、畑違いのジャーナリストというのはすごく魅力的な人選なんだけど、鳥越俊太郎は年をとりすぎてたね。思考が固定されちゃってるし、ジェネレーションギャップを埋められないしで、紋切り型のインタビューに萎縮しちゃってる。逆に大御所も招けないね。勉強不足も否めない。
たぶんこのままいくと、そんなに長続きする番組ではないと思うけど、それはそれで惜しい。「ミュージックフェア」でさえ芸人がチャラチャラと司会をやってるご時世ですから、この手の番組を、時間をかけてじっくり作る努力が必要。NHKがたまに作るドキュメンタリーに負けないクオリティをキープしてもらいたい。問題は、金を出せるか。そういう意味でのソニーなんだとは思うけど。あとは、もう少し若いインタビュアーを見つけることね。
いずれ、なかなか面白いもんを見させてもらいました。