片思いの終わりに

ロシアのほうは、書いてます。でもやっぱりこの手の話題は食いつきがいまひとつですね。いえ、いいんです。だらだら書きますから、月に1いっぺんでもここにたどりついたら殊勝です。
本日は話題を変えます。
久しぶりに自分のプロフィールを見たら、1年前の更新で止まっていました。見ていただければ分かりますが、好きなものリストというのがありまして、五十音順にただ好きなものがずらずら並べられています。ああこの1年間ってすさまじかったんだなあと、なんだか爆撃を受けたまま止まった時計みたいに見てしまいました。しばらく、なにが好きで嫌いかなんて考えたくもありませんでしたから。
で、眺めて思いました。1周まわって、好きなものがいっさい変わっていないということを。高いところを見たくて背伸びしたらつま先を骨折して身の程を知ったという気分でしょうか。分かりづらいですね。要するにこんなものを購入してダウンロードしましたよというわけ。

プラチナ 9 DISC

プラチナ 9 DISC

すごくいいアルバムですよ。迷いがないというか。でもまだ発売されてそんなに経っていないのに、あんまり言及している人がいないですね。僕がこの界隈の話題を書かなくなって何年にもなりますけど、当時読んでいたブログもほとんどなくなりましたね。僕に言われたくないでしょうけど。みんないい年齢になって、DVD見てる時間より居酒屋のメニュー見てる時間のほうが長くなったのでしょうか。本当に僕になんか言われたくないでしょうけど。
しかし、忘れたわけではありません。だってえりりんがいるじゃないか。アルバムに収録されている「片思いの終わりに」は、僕の記憶では初めてえりりんがひとりで歌ってます。かつてこのブログでソロアルバムをつくれと公開リクエストした僕ですから、ここに注目しないわけにいかない。
なんですか、まるで僕が要求したから出来たんだと勘違いしたくなるような、どっぷりとポップスじゃないですか。しかも大好きなミドルテンポで、キャンパスライフを歌い上げてしまってますよ。まっすぐな歌声が素晴らしい。発音がいいね。あんなに母音とサ行のきれいな歌手はいまどきなかなかいません。アレンジが80年代っぽくてたまらん。
そして思い出すのが、シャルロット・ゲンスブールなのです。これも5年前にここで書いていたのを発見しましたが、えりりんを見ているとシャルロットを思い出す。この曲を聴いているときの感覚が、初めて『なまいきシャルロット』とか『シャルロット・フォー・エヴァー』とかを見てしまったときのドキドキ感に似ている。あのときはまさに釘付けになってしまった。これはとんでもないものを目撃してしまったなと思ったものだ。
えりりんにはぜひこの曲のアンサーソングも歌ってもらいたい。もちろん、失恋の歌だ。