永坂、小津安二郎を観る

今、池袋の新文芸坐で小津映画の特集をやってるんです。ちょうど興味ある新作も少なかったので、観て来ました。真剣に観るのって、たぶん初めてだと思います。ちなみに、「お早よう」と「早春」の2本立て、学生1400円也。
カットなんだねえ。作風に関しては、世に「小津的」と言われる作品を見てきているので、なんとなく想像できないではなかったけれど、カットに関しては、ゾクゾクいたしました。小津から何十年もたった今でも、みんな、あれを超えられなくて苦労してるんだね。映画は日々進化してるのに、そんじょそこらの新作よりも何倍も面白かったです。
ところで「早春」を見てたら、トラン・アン・ユン監督「夏至」を思い出しました。僕はいままで、市川準みたいなのを「小津的」って言うんだと勝手に考えてきたんですけど、トランのほうが圧倒的に「小津的」でした。よっぽど強烈に影響されたんだね。