プロ野球選手は労働者か

http://www.ibjcafe.com/talk/tarzan/a/2004/20040908123752.htm
ここで、ターザン山本!の登場なのです。僕の意見と似ている、というか、本当にこの方は僕のモヤモヤっとした思いを上手く活字にしてくれるなあと思っています。娯楽産業のなかの人が、いくら法律を遵守しているとはいえ、労働者の権利をやすやすと行使していいものではない。たとえば賃金が低いから高座にあがらないとストを決行した落語家がいたとする。そんなことをしたら、真打昇進の順番待ちをしている二枚目が、出番が増えると喜ぶだけのことだ。もっとも、兄弟子を差し置いて高座に上がる芸人はいないので、いざとなったら一門で所属団体を抜け出すまで。
そんなことを考えながら、ふと思ったのは、土地に規定される産業は非常に大きなエネルギーを必要とするなあということ。自動車工場は、売り上げの増減に合わせておいそれと規模を変えたり、移転したりするわけにいかないので、いざ改変するとなると、とんでもない痛みを伴う。プロ野球もそう。野球をするには、野球場が必要なのだ。プロレスは体育館があればいいし、落語家はもっと小さな建物でいい。会場の形が四角くても、丸くても構わない。でも、野球場は、野球場の形でなければならない。Jリーグの運営がそれなりにうまくいっていることと、陸上競技場を使用できたこととは、絶対に関係がある。国体の影響で、どの地域にも割りと立派な競技場があるのだ。
プロ野球という産業が、これほど複雑に事情を抱えているなんてことは、いざ問題になってみないと分からないものなのね。
(追記)山本氏はまたなにか書くのかなと思ってたら、予想以上の速さでアップされてました。ものすごいバイタリティですね、しかし。