ハロプロ楽曲大賞2004の投票用紙

こんな感じにしました。基準なんですが、あれこれ考えましたがどうしても細かく設定できませんで、メロディー、アレンジ、歌い手との相性、歌詞、その他もろもろ(!)を勘案した結果になっています。以下、1曲ずつコメントを付けていきます。
 

楽曲部門

愛あらば IT'S ALL RIGHT (初回限定盤)
この楽曲に少しでも点数を多く付けるために、2位以下の点数を先に決めて、残りをすべてこちらに持ってきました。僕の記憶では、この曲が発売された当初はさほど評判のいいものではなかったはずですけど、意味を求めればこの曲に勝るものはなかったと思います。この1曲で、モーニング娘。のひとつの歴史の終焉を見たわけだし、歴史観そのものの終焉だったかもしれません。あるいはid:tarchin:12340001で書いたような思想的なものもあるでしょう(修正を加えたい気持ちはあるが、当時の意見として正しいことを書いたと思う)。
ごくごく個人的なことを書いてしまうと、今年いちばん大きな出来事というのはやっぱり就職活動でして、ことさらやりたいこともないし、東京は遠いし疲れるしで、悩むわけですね。そういうときに、「得意なことよりも好きなことが良い」という言葉が身に染みました。なかなか言える言葉でもないし、正直なところ、意味をつかむまでに時間がかかりました。でも、本当に強いということがいかなることか。格好悪いことは格好いいかもしれないということを伝える、とてもいい言葉だと思います。この言葉を支えに、もうひと踏ん張りもうひと踏ん張りとやってきたつもりです。
いまでも無性に聴きたくなるときがあります。とても力強い曲です。あのときの彼女たちは、神懸かっていたと思います。

  • 第2位 さよなら「友達にはなりたくないの」 後藤真希 2.0点

さよなら「友達にはなりたくないの」
今年の早いうちから、ごっちんをどこかに入れようと思いが強かったです。この曲は、とにかくそのメロディーラインのよさが目立ちます。やっぱり鍵盤を使うと音が豊かになると思うのです。たいせーの得意な路線が、ごっちんに見事にマッチしています。それに、ハロプロでこの曲を歌えるのは、ごっちんしかいないだろうとも思います。アレンジも素晴らしい。ハロプロサウンドのプログラミングの長所を存分に活かした、熟練の業だと思います。寺田氏が奇をてらわずに終わったのは、やっぱりそれだけのものがあったということなのでしょう。

さくら満開
どうしても今年の頭のほうに発売された曲は、就職活動の記憶とダブります。ちょうど僕が就職活動のために初めて東京に出てきたのと、この曲の発売日が重なっていて、東京でCDを買い求めました。この曲を聴くと、朝まだ陽の昇らない池袋の風景が思い出されます。
はじめはDVDだけにしておこうと思っていたのですけど、いまとなっては、CDを買うだけの価値は十分にあったと思っています。去年から今年にかけて、桜の花を題材にした曲が売れていて、やはりあの花には国を象徴するものがあるのだろうかと考えるわけですが、この曲は、実際に花が満開になったことを描いているのではなく、あくまで心のなかで満開になったがごとき感情が芽生えたということを歌っています。これが特徴的です。愛国心は自ずから沸き起こるもの、という考え方によく合います。もっともそれはいま思いついたことですけど。
春のさくらコンでの印象もすごくよかったです。アレンジも上手い具合にいっていたと思います。

一人ぼっち
基準について、ひとつ書くのを忘れていました。やっぱりシングル曲とアルバム収録曲ではインパクトに差があるので、アルバムのみ収録曲については、アルバム内でのポジションを考慮しました。その結果がこれです。
以前にも書いたはずなのですけど、アルバム「一人ぼっち」は、まるで映画のようだなと思っています。オリジナル曲が少ないとの意見もありましたが、そこに半自伝的なコンセプトがあると(フィクションですよ)、やや強引に解釈してしまってもいいような気がするのです。
22歳の私」で始まり、「腕組んで帰りたい」までのあいだはこれまでの主人公の人生を切り取った回想。上京して、いろんな仲間を見つけたし、遠い南の島にも行ったし、恋愛もしたし、振られたし。それでいま、やっと見つけたいい人と、腕を組んで帰ろうとしている。次のシーンでは母親と、結婚までの短くなった残りの生活を精一杯楽しむ主人公。「ふるさと」から「母と娘のデュエットソング」までの流れが絶妙です。
そんなわけで、素晴らしい流れのなかから、この曲を入れてみました。聴いていて安心する曲でもあります。

1st 超ベリーズ
選曲理由の大意は第4位と同じです。いくら大人びていてもまだまだ幼い彼女たちの、身の丈にあったような、でもやっぱりちょっと背伸びをしているような、瑞々しい夏の情景が印象的な曲です。「でっかい夏 始めます」なんて粋です。彼女たちは、彼女たちにしか表現できないことをたくさんすればいいと思うので、その意味で佳曲です。ほかにもいいものがあるのですが、言葉にインパクトをもつこの曲で。
 

PV部門

こちらは順位なしです。

シングルV 「愛あらば IT'S ALL RIGHT」 [DVD]
上に書いたこととほぼ同じ理由です。意味を求めるという点では、やっぱり映像も非常に大事で、点数をあげないわけにはいきません。

シングルV 「女子かしまし物語」 [DVD]
パニックトレインと迷いましたが、オリジナルです。これは見たまんまに最高です。全員のいいところを満遍なく見られて、なおかつ面白い。オリジナルにしたのは、ガキさんキャメイの制服ですね。

シングルV 「さくら満開 / 友情 ~心のブスにはならねぇ!~」 [DVD]
これも最高です。やっぱりこの人数だと全員の人物設定をきちんとできるのですね。和服姿もセットも編集も、すごくよく出来ていると思います。ときに外向けの秀作じゃないかしら。
 

推しメン部門

紺野あさ美
紺野あさ美写真集 「ASAMI KONNO」
僕が推さずに誰が推す。たくさんいるね。はい。でも迷いません。来年も迷わずに済むかな?
では、あとで投票しに行ってきます。